建築途中で工事が止まると、どうなる?
住宅は、契約してから完成・引渡しを受けるまでに長い時間がかかります。万が一、施工会社の倒産などによって建築工事が中断すると、問題になるのは工事の停止だけではありません。
まず、途中まで進んだ工事を引き継いでくれる施工会社を探す必要があります。しかし、他社が施工した建物を途中から引き継ぐには、これまでの工事内容や品質、責任範囲を確認しなければなりません。簡単に引き受け先が見つかるとは限らないのが実情です。
さらに、工事請負契約書や図面、仕様書、見積書、支払い済みの代金などを整理し、「どこまで工事が完了しているのか」「残っている工事は何か」を確認する必要もあります。
引継ぎの方法によっては、当初の仕様をそのまま実現することが難しくなったり、工期が延びたり、追加費用が発生したりする可能性もあります。
完成保証には複数の仕組みがある
住宅の完成保証は、すべてが同じ仕組みではありません。代表的なものとして、保険型、エスクロー型、代替履行型があります。
| 方式 | 中心となる備え | 主な考え方 |
|---|---|---|
| 保険型 | 金銭的損失の軽減 | 前払金の損失や、引継ぎに伴う増加工事費用などを一定の範囲で補償します。制度により、引継ぎ事業者の紹介・あっせんも行われます。 |
| エスクロー型 | 建築資金の保全 | 第三者が建築資金を預かり、工事の進み具合に応じて施工会社や協力会社などへ支払います。 |
| 代替履行型 | 完成・引渡しへの支援 | 保証主体が工事の引継ぎ体制を整え、契約内容に基づく建物の完成・引渡しへつなぎます。 |
※実際の保証内容、限度額、対象工事、引継ぎ方法などは制度によって異なります。
どの方式も施工会社の倒産などに備えるものですが、重点の置き方には違いがあります。名称だけで判断せず、「何を、どの範囲まで、どのように支える制度なのか」を確認しましょう。
エースホームが採用する「代替履行」とは
エースホームの家づくりでは、通常、地域の加盟店がお客様と工事請負契約を結び、設計・施工を担当します。一方、所定の完成保証書が交付された建物については、施工を担当する加盟店とは別に、FC本部が保証主体となって完成を支えます。
完成保証で大切なのは、資金が守られ、建物が完成すればよいということだけではありません。「家が建つこと」と「選んだ家が建つこと」は、必ずしも同じではないからです。資金面の備えだけでは、引継ぎ先との調整によって、選んだはずの意匠や仕様が変わってしまう可能性もあります。
そこでエースホームでは、万が一、契約した加盟店が工事を継続できなくなった場合、FC本部がお客様とともに契約書、図面、仕様書などを確認し、契約内容に基づく完成・引渡しへつなげます。主な流れは次のとおりです。
- 未完成工事を確認 契約書、図面、仕様書、見積書などを基に、お客様と本部で未完成工事の内容を確認します。
- 設計・仕様の整理 ご契約いただいた設計図書や仕様を整理し、引き継ぎの準備を整えます。
- 代替施工体制を確保 建築地や工事状況を踏まえ、本部または本部が指定する施工会社による引継ぎ体制を整えます。
- 完成・お引渡しへ 必要な契約手続きを行い、保証対象となる契約内容に基づいて完成・引渡しへつなぎます。
代替施工会社は、ほかのエースホーム加盟店に限らない場合があります。地域に根差した加盟店が家づくりを担当しながら、万が一の場合にはFC本部が完成に向けた役割を担う。施工会社一社だけに家づくりの安心を委ねず、保証の適用範囲と契約内容に基づいて、選んだ住まいを完成へつなぐことが、エースホームの完成保証の特徴です。
完成保証は契約前の確認が大切
完成保証は、契約すれば自動的にあらゆる工事や損失が保証されるものではありません。住宅会社を検討するときには、制度の有無だけでなく、次の点を確認しましょう。
- 完成保証書が発行される時期と条件
- 保証の対象となる工事の範囲
- 契約後の変更・追加工事の扱い
- 工事代金の支払い条件
- 保証が適用される条件と手続き
- 対象外となる工事や費用
口頭での約束や保証対象外の工事については、完成保証に引き継がれない場合があります。契約内容や希望する仕様を書面に残し、変更が生じたときには必要な手続きが行われているかを確かめておくことも重要です。
「誰が完成まで支えるのか」を住宅会社選びの基準に
安心して家づくりを進めるために大切なのは、会社の規模だけではありません。万が一のとき、どのような仕組みで資金や工事が守られ、誰が完成・引渡しへつなぐのか。契約前にそこまで確認することで、住宅会社を選ぶ視点が一つ増えます。
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